「未定年」世代となった団塊ジュニアの新・消費行動とは?

校舎はプレハブ、教室はぎゅうぎゅう詰め、人数が多いゆえの人生経験を持つ団塊ジュニア世代。1971年から1974年に生まれ、毎年の出生数は200万人にも上り、合計800万人を超える人口ボリュームゾーンです。そんな彼らは2024年、50歳から53歳を迎えます。企業戦士としては60歳定年まで10年を切り、「60歳以降をどう生きるか」を考える「未定年世代」となりました。

近い将来、「サブカルおじさん」は、シニアマーケティングをシフトする!?

今年、日本人の2人に1人は50歳以上になります。今後、シニアビジネスとの向き合いは益々増えていくはずです。2024年はシニアマーケティングを考える絶好の機会と言えます。

新しい出会いのきっかけはコミュニティ!―シニアマーケティングにおけるコミュニティの可能性―

人生100年時代が当たり前になりつつある2020年代においても、年を重ねるほど新しい習慣や行動をはじめたり、新しい商品を購買する機会が若者世代と比べ少なくなるのが実態です。

老化細胞を殺して「健康年齢120歳」時代! 5年後には、シニア市場が爆発する?

今、シニア市場が最大の関心事とすべきなのは、医学的なアンチエイジング。美容上のエイジングケアではない、あくまでも医学が若返りや老化防止についに本気になったという事実なのである。

第8回 「閉経」を「メノポーズ」と言い換えることで、 沈黙の巨大市場が、目を覚ます!

前回“シン60代”について書いたが、令和のシニア世代は意識も見た目も20歳分は若いものの、生物学的に言えばシニアはシニア。少なくとも更年期障害は、昔と同じ40代後半でやってくるし、それに伴う「閉経」の、日本人の平均年齢はちょうど50歳である。

第7回 タブーだった「60代女性」の逆襲。 “シン60代”をシニアと呼んではいけない

今思えば非常に奇妙な話だが、何年か前まで「60代のための」あるいは「60代からの」と謳う化粧品ブランドは1つも存在しなかった。と言うより、”60代から先”の話は、この業界においてほとんどタブーであったのだ。

第6回 老年的超越研究によると90〜100歳の高齢者は幸せ

スウェーデンの故トーンスタム教授による「老年的超越」という概念があります。90〜100歳の高齢者の幸福度は極めて高く、自己中心性が減少し、寛容性が高まり、死の恐怖を超越し、空間・時間を超越する傾向が高まり、高い幸福感を感じているというのです。ひとつずつ見ていきましょう。

第5回 年齢と幸せの関係はUカーブ

私は幸せの研究をしています。アンケート結果を統計処理する心理学的な研究が中心です。幸せの研究結果で著名なものの一つに、「年齢と幸せの関係はUカーブ」というものがあります。つまり、横軸に年齢を、縦軸に年齢ごとの幸福度の平均値を取ると、40〜50代が底のUの字状を描く、というものです。

第4回 “不老不死・長寿支援ビジネス”が生まれる

いつまでも元気で長寿であり続けたいという願望は、古代から多くの人々が抱き続けているものだ。始皇帝の命を受け、東方の桃源郷である日本に、不老不死の仙薬を求めてやってきた「徐福伝説」を始め、「ギルガメシュ叙事詩」「リグ・ヴェーダ」など、不老不死をテーマとして取り上げた神話伝承は枚挙にいとまがない。

第3回スマホを活用した高齢者の“困りごと支援ビジネス”が拡がる

超高齢社会とは、人口に占める高齢者の割合が高い社会のことを指す。WHOの定義では、65歳以上の人口比率が21%を超えた社会を超高齢社会と呼ぶ。日本の高齢化率は29.1%(2022年)であり、超高齢社会の定義をはるかに超えた超超高齢社会となっている。

第2回 “予防・予測ビジネス”が高齢社会課題を解消する

急速に高齢化が進む日本で、高齢社会課題を解決するのは容易なことではない。高齢化に伴う生活課題、社会課題は、さまざまな形で顕在化している。‍その最も典型例は、加齢に伴い日常生活に困難を抱える人々の増加、要介護高齢者の増加だろう。令和4年12月時点での要介護者数は501万人。今後、団塊世代が後期高齢者となることで、2030年には670万人まで増加するとの試算もある。

第1回 エイジテックが切り開く超高齢社会課題解決

エイジテックとは、超高齢社会を対象としたデジタルイノベーションである。この技術の中核にあるのは、AI、AR/VR/XR、ビッグデータ、ロボット、センサーなどの革新技術である。