進化する
令和シニアのスマートライフ

2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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2025年度から新シリーズとして「進化する令和シニアのスマートライフ」を連載します。近年、シニア層のデジタル化は急速に進んでいます。本企画では、12回にわたり、シニア×デジタルの変化が市場にもたらすインパクトやビジネスチャンスをひも解いていきます。

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吉川 真紀子

吉川 真紀子

Hakuhodo DY ONE
Hakuhodo DY ONE

令和シニア研究所 リーダー


10年以上にわたりデザイナー・ディレクターとして運用型広告に携わる。
現在は、テレビCMやWebCMなどの動画広告を中心に、クリエイティブディレクションに従事。確実に広告成果を上げる運用型テレビCMを得意とする。
2024年に「令和シニア研究所」を立ち上げ、シニア層のデジタルメディア活用やオンライン行動を分析。令和時代のシニアライフが活発で多様であることを明らかにし、シニア層向けのマーケティング活動を推進している。

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これまでのシリーズでは、令和シニアのスマートフォンやタブレットをはじめとしたデジタルデバイスの利用率動向や、SNS・動画配信を中心としたデジタルメディアの利用時間の伸長に触れてきました。今回は、生活者の購買行動に直結する「検索サイト」のトレンドを調べてみました。

第4回「令和シニアの検索トレンド(2025年上半期)」


これまでのシリーズ(詳細はこちら)では、令和シニアのスマートフォンやタブレットをはじめとしたデジタルデバイスの利用率動向や、SNS・動画配信を中心としたデジタルメディアの利用時間の伸長に触れてきました。今回は、生活者の購買行動に直結する「検索サイト」のトレンドを調べてみました。

シニア層は“検索のベテラン”

まず、年代別の検索サイト利用率を見てみましょう。

2024年8月に行われた令和シニア研究所の調査では、日常的にYahoo!またはGoogleを利用している人の割合が明らかになりました。
60代前半では8割超と、最も高い利用率となっています。次いで60代後半の7割超、50代でも7割弱と、他世代と比較して、シニア層の検索率は高いことが分かります。

1990年代に登場した検索サイトは、今や生活インフラの一部。
とりわけ現在の60代~70代は、検索サービスが急速に普及した時期に30代を迎え“インターネットデビュー”し、現代の若年層よりも長い検索歴を持つと言えそうです。
SNSでの検索へとシフトが進む20代~30代に対し、シニア世代の“Yahoo!・Google志向” が依然として根強いことが分かります。

 

では、そのシニア世代はどのようなキーワードを検索しているのでしょうか。

 

2025年上半期:60代の特徴的検索キーワード

Yahoo! DS.INSIGHTで抽出した、2025年1月1日~5月31日のデータから、60代男女が全年代と比べて特徴的に検索したキーワード上位を見てみましょう。(※1)

男性は「高年齢雇用継続給付金」「退職金の運用・投資方法」「還暦祝いのお返し」「再雇用関連情報」など、

定年退職後のライフプランや資産形成に関するワードが集中。給付金制度の変更を受け、給付要件や手続きに関する情報収集が急増しています。

女性の場合はファッション・ヘアスタイル・美容情報や「韓国ドラマ」、「お宮参り」「小学校入学祝い」といった、お孫さんに関連するイベント、趣味・レジャー関連アイテムが並びます。

ご自身のライフスタイルの向上に加え、お孫さん世代の行事やトレンドについても積極的に情報収集している様子が見て取れます。(※2)

※1 平均と比較し、ターゲットセグメントが特徴的に検索しているキーワードが抽出され、かつ検索ボリュームが強い順に大きく表示されます。

※2 分析の前提として、属性は検索履歴からの推定値にもとづくフィルタリングを行っており、共用PCの使用などにより、検索者の特定ができないケースなど実際と異なる場合があります。あくまで参考値としてご覧ください。

直近1年のトレンドを読む:散布図で見る注目キーワード

検索ボリューム(横軸)と、直近1年間での継続検索性(縦軸)をプロットした散布図を参照すると、以下の傾向が浮かび上がります。

 

男女とも、健康に関するキーワードが依然として高ボリュームかつトレンド性が強く、
加えて米価や最新ゲーム機、スマートフォンやスマートウォッチなど、話題性と長期関心を兼ね備えたワードが目立ちます。
男性60代からでも、男性アイドルオーディション番組の関心が高かった点は面白いですね。

 

女性の場合はさらに、豆乳メーカーや女性向けゴルフウェアなど、日常の消費に直結する生活密着型のキーワードが堅調。
その一方で、お孫さん世代が関心を持つゲームタイトルやアイドル関連情報も、高いトレンド性を示しています。

もしかしたらお孫さんとの会話のなかで、気になった言葉を検索しているのかもしれません。

 

検索という行動は、購買やサービス利用の検討を示す“シグナル”です。

シニア層のこうしたデータを踏まえると、マーケティングや商品開発においては、60代ならではのライフイベントや健康ニーズ、さらに家族コミュニケーションを起点とした情報設計が、次の消費機会の創出につながるかもしれません。

 

以上、令和時代のシニア検索トレンドをお届けしました。ご参考になれば幸いです。

 

バックナンバー一覧

·  第1回「急伸長するシニアのデジ活」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-01

·  第2回「シニアの『世代』が変化している?〜かつて『新人類』と言われた令和のシニア」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-02j

·  第3回「令和シニアの1日〜60代のメディア接点〜」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-03

第4回「令和シニアの検索トレンド(2025年上半期)」


これまでのシリーズ(詳細はこちら)では、令和シニアのスマートフォンやタブレットをはじめとしたデジタルデバイスの利用率動向や、SNS・動画配信を中心としたデジタルメディアの利用時間の伸長に触れてきました。今回は、生活者の購買行動に直結する「検索サイト」のトレンドを調べてみました。

シニア層は“検索のベテラン”

まず、年代別の検索サイト利用率を見てみましょう。

2024年8月に行われた令和シニア研究所の調査では、日常的にYahoo!またはGoogleを利用している人の割合が明らかになりました。
60代前半では8割超と、最も高い利用率となっています。次いで60代後半の7割超、50代でも7割弱と、他世代と比較して、シニア層の検索率は高いことが分かります。

1990年代に登場した検索サイトは、今や生活インフラの一部。
とりわけ現在の60代~70代は、検索サービスが急速に普及した時期に30代を迎え“インターネットデビュー”し、現代の若年層よりも長い検索歴を持つと言えそうです。
SNSでの検索へとシフトが進む20代~30代に対し、シニア世代の“Yahoo!・Google志向” が依然として根強いことが分かります。

 

では、そのシニア世代はどのようなキーワードを検索しているのでしょうか。

 

2025年上半期:60代の特徴的検索キーワード

Yahoo! DS.INSIGHTで抽出した、2025年1月1日~5月31日のデータから、60代男女が全年代と比べて特徴的に検索したキーワード上位を見てみましょう。(※1)

男性は「高年齢雇用継続給付金」「退職金の運用・投資方法」「還暦祝いのお返し」「再雇用関連情報」など、

定年退職後のライフプランや資産形成に関するワードが集中。給付金制度の変更を受け、給付要件や手続きに関する情報収集が急増しています。

女性の場合はファッション・ヘアスタイル・美容情報や「韓国ドラマ」、「お宮参り」「小学校入学祝い」といった、お孫さんに関連するイベント、趣味・レジャー関連アイテムが並びます。

ご自身のライフスタイルの向上に加え、お孫さん世代の行事やトレンドについても積極的に情報収集している様子が見て取れます。(※2)

※1 平均と比較し、ターゲットセグメントが特徴的に検索しているキーワードが抽出され、かつ検索ボリュームが強い順に大きく表示されます。

※2 分析の前提として、属性は検索履歴からの推定値にもとづくフィルタリングを行っており、共用PCの使用などにより、検索者の特定ができないケースなど実際と異なる場合があります。あくまで参考値としてご覧ください。

直近1年のトレンドを読む:散布図で見る注目キーワード

検索ボリューム(横軸)と、直近1年間での継続検索性(縦軸)をプロットした散布図を参照すると、以下の傾向が浮かび上がります。

 

男女とも、健康に関するキーワードが依然として高ボリュームかつトレンド性が強く、
加えて米価や最新ゲーム機、スマートフォンやスマートウォッチなど、話題性と長期関心を兼ね備えたワードが目立ちます。
男性60代からでも、男性アイドルオーディション番組の関心が高かった点は面白いですね。

 

女性の場合はさらに、豆乳メーカーや女性向けゴルフウェアなど、日常の消費に直結する生活密着型のキーワードが堅調。
その一方で、お孫さん世代が関心を持つゲームタイトルやアイドル関連情報も、高いトレンド性を示しています。

もしかしたらお孫さんとの会話のなかで、気になった言葉を検索しているのかもしれません。

 

検索という行動は、購買やサービス利用の検討を示す“シグナル”です。

シニア層のこうしたデータを踏まえると、マーケティングや商品開発においては、60代ならではのライフイベントや健康ニーズ、さらに家族コミュニケーションを起点とした情報設計が、次の消費機会の創出につながるかもしれません。

 

以上、令和時代のシニア検索トレンドをお届けしました。ご参考になれば幸いです。

 

バックナンバー一覧

·  第1回「急伸長するシニアのデジ活」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-01

·  第2回「シニアの『世代』が変化している?〜かつて『新人類』と言われた令和のシニア」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-02j

·  第3回「令和シニアの1日〜60代のメディア接点〜」
https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/senior2025-03