November 1, 2024
学生の目に映る広告業界とは！？
学生の目に映る広告業界とは！？
小林 健太郎
株式会社マスメディアン
株式会社マスメディアン
2012年マスメディアン入社。2014年よりグループ会社・宣伝会議の書籍の編集担当を務める。2020年より広告・マスコミ業界を目指す学生向けサービス「マスナビ」のコンテンツディレクターとして、イベント・書籍などさまざまなコンテンツを企画・制作する。広告業界を目指す就活生のバイブル『広告界就職ガイド』『クリ活広告クリエイターの就活本』シリーズなどの企画・編集担当。
編集担当した最新版の『広告界就職ガイド2026』が10月28日に発刊されました。第2回の本コラム（https://jaaareports.jaaa.ne.jp/post/student-02）でお伝えしたように「きみは広告で何になる？」をコンセプトにして、さまざまな広告パーソンに仕事内容をお聞きしました。
第8回「これも広告?! 手口の多様さが魅力に」
編集担当した最新版の『広告界就職ガイド2026』が10月28日に発刊されました。第2回の本コラムでお伝えしたように「きみは広告で何になる？」をコンセプトにして、さまざまな広告パーソンに仕事内容をお聞きしました。JAAA主催の「2023年CREATOR OF THE YEAR」を受賞したdentsu Japanの高崎卓馬さんにもインタビューしています。高崎さんが脚本を手掛けた映画『PERFECT DAYS』は、まさに書籍コンセプトを体現しており、「広告そのものの拡張している事例」として取材しました。
そのほかに、アドミュージアム東京で開催された「コレって広告?!展－拡張する21世紀の広告クリエイティブ－」を監修した博報堂エグゼクティブ・クリエイティブディレクターの須田和博さんにも、同展示の解説記事を寄稿いただきました。解説文の冒頭で「広告は目的のためには、あらゆる手法を使って良いものである」と触れていたのが、まさに昨今の広告業界の潮流を表しています。
このような「広告の手口の多様さ」に学生の多くが驚きます。CM以外にもこんなにできることがあるのかと感嘆する様子をセミナーでも見てきました。やはりこの部分は、広告業界の魅力を学生に訴求するポイントだと感じます。
関連して、大手広告会社と民法キー局から内定が出て悩んだ経験のある広告クリエイターの取材エピソードを紹介します。その方が話されていて印象的だったのが「広告は目的が一つだが、手法が無限にある。一方でテレビの目的は多数あるが、手法は一つに限られている」です。“報道で情報を知ってもらいたい”や“バラエティーで楽しんでもらいたい”など目的は複数あるが、放送（映像）という手法に限られている点に窮屈さを感じ、広告業界の広がりに魅力を感じて広告会社を選んだそうです。もちろん昨今のテレビ局は映像にとどまりませんが、参考になる視点です。しかも最近の広告業界は、目的も一つではありません。ブランディング・プロモーションに限らず、インナーコミュニケーション、新規事業開発など多岐にわたります。
昔から「飽き性に向いている」と言われている広告業界ですが、目的も手法も無数にあるからこそ、ひたすら飽きずにトライできる仕事なのではないでしょうか。
アドミュージアム東京の「コレって広告?!展－拡張する21世紀の広告クリエイティブ－」に多くの学生が訪れていました。展示物（広告）を食い入るように見て、広告の魅力が伝わっている様子で、私自身も勇気づけられました。展示はとても盛況でしたので、その時の様子も併せてお届けします。
dentsu Japan高崎卓馬さんのインタビュー記事がマスナビにて全文転載しています。こちらも併せてご覧ください。
