総合広告代理店に入社して、今年で6年目になる。入社時の動機は「いろいろな形の新しいコミュニケーションに携わりたい」であった。特に広告が好きということではなく、人の生活の中心にあるコミュニケーションに携わることが面白そうと感じたからだ。
“知らないこと”に出会いにいく
総合広告代理店に入社して、今年で6年目になる。入社時の動機は「いろいろな形の新しいコミュニケーションに携わりたい」であった。特に広告が好きということではなく、人の生活の中心にあるコミュニケーションに携わることが面白そうと感じたからだ。
ビジネスプロデューサー、また短期間ではあるがストラテジックプランナーとして、様々な案件に携わることができている。広告自体にも関心が出てきて、仕事も楽しくなってきた。
ただ、そこで見えてきた課題が、「自分の世界はまだまだ狭い」ということ。
広告業界の先輩からは、「いろいろなメディアを見よう」、「アンテナを広げた方がいいよ」とよく聞く。実際に、クライアントや社内での会話の中で出す参考事例、考え方のフレームワーク、最新のマーケティング・ブランド情報など、知っている知識が多いほど仕事と組み合わせられることも多くなり、クオリティが高まっていくこともあった。
しかし、その知識を「広く、深く理解すること」がとても難しい。ほとんどの情報をネットで見ているため、そこに紐づく生活者の感情や体感、また発信者の意図など、理解が難しくなかなか自分のものにしきれない実感がある。事実としては語れるが、自分なりの説得力を持ったインプットにできずうまく活用しづらい。
そこで6年間で取り組むようになったのは、月並みだが「自分でリアルに体験する」こと。百聞は一見に如かずとよく言うが、コロナ禍を経て一層デジタルの利便性が進んだなか、自分の目・耳で体感することの大切さを痛感し、挑戦するようになった。普段自分では行かないイベントに出かけてみたり、話題の商品を買ってみたり、マーケティングセミナーにオンラインでなくリアル参加してみたり、分からないことをチャットではなくて直接人に聞いてみたり。
すると、なぜそれが人気なのか、どういう意図が背景にあるのか、どうしてそのような構造になっているのか、触れられる情報が増え理解しやすく、自分で体感したからこそ説得性のあるインプットを増やすことができるようになった。自分の自信になり、早速ディスカッションなど業務にも役立てている。
SNSを開けば好きなコンテンツが次々に表示され、自分だけの世界に浸る時間も多くなった。それでも、広告業界に入り多様なコミュニケーションの面白さを知った。
すべてをくまなく知ることは難しくても、生活者の様子を少しでも多く、深く知りたいし、それが自身と、携わる仕事の可能性を広げるはず。今の自分やネットを信じすぎず、自分で見て、知って、触れて、世界を広げて、「コミュニケーションの面白さ」を探求していきたい。









