アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

広告業界のプロフェッショナルが「読んでよかった」と感じる書籍をジャンルレスに紹介する新シリーズ企画。思考のヒントになった本や リフレッシュ・ワクワクに繋がった本など、ご自身にとって特別な 1冊(または数冊)について、ご紹介いたします。

アドパーソンがお勧めする、
読んでおくべき本

佐々木 大補

佐々木 大補

株式会社I&S BBDO
株式会社I&S BBDO

プランニンググループ
エグゼクティブプランニングディレクター

1998年株式会社萬年社入社。
事情あり、1999年株式会社I&S BBDO入社。
途中異なる産業に転職&再入社。
累計四半世紀の戦略プランニング経験。
最近は「クラスの人気者になるようなブランドづくり」の視点から業務に取り組む。

過去のFresh EYEコンテンツは下記から読むことができます。
2023年4月からはこちら

「牛が一頭いるんです」から始まる一文がある。 「牛が一頭いるんです(中略)…私はこれを毎日見に行く。雨の日も風の日も…あちこちと場所を変え、牛を見るんです。それで急所が分かると、柵を開けて中へ入り、鈍器のようなもので一撃で殺してしまうんです…」

脚本的に、ブランドをみる。


 「牛が一頭いるんです」から始まる一文がある。

 「牛が一頭いるんです(中略)…私はこれを毎日見に行く。雨の日も風の日も…あちこちと場所を変え、牛を見るんです。それで急所が分かると、柵を開けて中へ入り、鈍器のようなもので一撃で殺してしまうんです…」

一撃で殺した後、刃物で頸動脈を切り、流れ出る生血を手に入れる。欲しいのはその生血だけである、と著者の橋本忍氏は書く。

 脚本のことである。

 橋本忍氏は、私みたいな軽輩がお伝えするのもおこがましいが、「羅生門」「七人の侍」「砂の器」等の多くの作品の脚本を執筆され、あるいは映画を製作された伝説的な脚本家だ。

 戦略プランニング職に就く私はその当時、己の仕事を一筆書きのように体系化する必要性を感じていた。それには、シナリオライティングの発想法が良いと考えた。

 そんな思いから何となく手に取ったのが本著『複眼の映像 ―私と黒澤明』(文春文庫)である。

 この本は、氏の脚本家としての自叙伝である。それが因縁的な関係性で結ばれた黒澤明氏との仕事を中心に書かれており、まず読み物として面白い。

 ビジネス書の類が不幸にも頭に入ってこず、先達の知恵を吸収してきた経験が少ない私にとって、物語としての面白さが何より救いであった。

 勿論、氏の脚本家としての思想と技術は大いに開陳されており、仕事をする上で大変に学ぶ所がある。

 冒頭の牛の話は、原作がある場合の脚本に対する氏の思想である。原作をお預かりする「ブランド」に当て嵌めてみる。私はここまで極端なことは思わぬが、要素を抽象化し本質を捉える重要性を改めて学び直した。

 『生きる』の脚本作業の中では、「テーマ・ストーリー・人物」を徹底して”彫る“事が説かれる。本作品のテーマは、「後、七十五日しか生きられない男」…。なんと簡潔なことか。ストーリーはこうだ。「生涯何もせず、死ぬ間際になり、仕事を一つだけして死んだ男の話」。次いでこの男の人物像を徹底的に”彫る”くだりが続くのだが、執拗なこの作業も脚本を堅固なものに仕上げる為の必須事項と書かれている。

 これら作業は愚直で地味で大変なものだろう。自身の仕事を顧みる。ここまで執拗に準備出来ているだろうか。時間に終われてもなお、この太くて強い背骨を組み上げる事に拘りたいと思っている。

 今回、また読み返してみたが、新たな視点が幾つか得られた。紙幅の余裕なく示せぬが、読むほどに学ぶことが多い。

 創造的な仕事に取り組む全ての人は、一度読まれることをお薦めしたい。

脚本的に、ブランドをみる。


 「牛が一頭いるんです」から始まる一文がある。

 「牛が一頭いるんです(中略)…私はこれを毎日見に行く。雨の日も風の日も…あちこちと場所を変え、牛を見るんです。それで急所が分かると、柵を開けて中へ入り、鈍器のようなもので一撃で殺してしまうんです…」

一撃で殺した後、刃物で頸動脈を切り、流れ出る生血を手に入れる。欲しいのはその生血だけである、と著者の橋本忍氏は書く。

 脚本のことである。

 橋本忍氏は、私みたいな軽輩がお伝えするのもおこがましいが、「羅生門」「七人の侍」「砂の器」等の多くの作品の脚本を執筆され、あるいは映画を製作された伝説的な脚本家だ。

 戦略プランニング職に就く私はその当時、己の仕事を一筆書きのように体系化する必要性を感じていた。それには、シナリオライティングの発想法が良いと考えた。

 そんな思いから何となく手に取ったのが本著『複眼の映像 ―私と黒澤明』(文春文庫)である。

 この本は、氏の脚本家としての自叙伝である。それが因縁的な関係性で結ばれた黒澤明氏との仕事を中心に書かれており、まず読み物として面白い。

 ビジネス書の類が不幸にも頭に入ってこず、先達の知恵を吸収してきた経験が少ない私にとって、物語としての面白さが何より救いであった。

 勿論、氏の脚本家としての思想と技術は大いに開陳されており、仕事をする上で大変に学ぶ所がある。

 冒頭の牛の話は、原作がある場合の脚本に対する氏の思想である。原作をお預かりする「ブランド」に当て嵌めてみる。私はここまで極端なことは思わぬが、要素を抽象化し本質を捉える重要性を改めて学び直した。

 『生きる』の脚本作業の中では、「テーマ・ストーリー・人物」を徹底して”彫る“事が説かれる。本作品のテーマは、「後、七十五日しか生きられない男」…。なんと簡潔なことか。ストーリーはこうだ。「生涯何もせず、死ぬ間際になり、仕事を一つだけして死んだ男の話」。次いでこの男の人物像を徹底的に”彫る”くだりが続くのだが、執拗なこの作業も脚本を堅固なものに仕上げる為の必須事項と書かれている。

 これら作業は愚直で地味で大変なものだろう。自身の仕事を顧みる。ここまで執拗に準備出来ているだろうか。時間に終われてもなお、この太くて強い背骨を組み上げる事に拘りたいと思っている。

 今回、また読み返してみたが、新たな視点が幾つか得られた。紙幅の余裕なく示せぬが、読むほどに学ぶことが多い。

 創造的な仕事に取り組む全ての人は、一度読まれることをお薦めしたい。

.card-excerpt{ display: -webkit-box; -webkit-line-clamp: 2; -webkit-box-orient: vertical; overflow: hidden; }