(株)電通にてCR諸領域を担当、(株)電通西日本常務執行役員を経て、現在広告電通賞審議会事務局長、日本広告業協会制作取引委員会委員長。2023年JAAA吉田秀雄記念賞、24年JAA白川忍賞を字幕付きCM普及推進チームで受賞。TCC会員。
この業界はともすると刹那的だったり、常に新しいモノ・コトを追いかけてクタクタになったり、が多いと思います。その中で長く続けること、続けたひと、という点から二冊をご紹介します。
長く続けること、長く続いたひと
この業界はともすると刹那的だったり、常に新しいモノ・コトを追いかけてクタクタになったり、が多いと思います。その中で長く続けること、続けたひと、という点から二冊をご紹介します。
『仲畑流万能川柳スッキリ1000 笑えるクスリ』(毎日新聞出版)
その昔糸井重里さんは週刊文春で「萬流コピー塾」というのをやっていましたが、コピー界両巨頭のもうお一人仲畑貴志さんは毎日新聞朝刊で「万能川柳」の選者を35年も続けておられます。そのうち2020年から2024年までをまとめた本です。糸井さんと仲畑さんの対談もあり、モノの見方、表現の仕方が万能川柳を通じてわかる一冊です。
昔の経営者は大抵長唄・小唄や、短歌・俳句を余技として嗜むなど目や耳から言葉に接していたと思います。(カラオケの発明以前ですね・・・。)今はXや自分のブログやインスタでつぶやいている、ということなのでしょう。
が、今一度五七五という定型でモノを見て表現する、ということはやってみて損はないと思います。現に万能川柳は毎回全国から大変な数が寄せられているそうです。川柳というと何だか俳諧の延長で江戸時代からの伝統的な取り決めが、とか考えがちですが、この本を読むと万能川柳は今が生きている言葉のかたまり、だと分かります。
「一日一生 愛蔵版 酒井 雄哉」
酒井さんは2013年に逝去されていますが、比叡山の千日回峰行を2度満行された天台宗大阿闍梨として有名です。生前に『一日一生』、『続一日一生』を出されておられますが、その内容を精選した本がこちらです。
古今東西、「一期一会」「朝(あした)に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」「明日は明日の風が吹く」等々、一日一日をどう生きるかについての格言金言は沢山あります(ChatGPTに聞いたら早速いくつか教えてくれました)。
が、酒井さんの言葉は千日回峰行と様々な叡山での修行・経験を経て身体から紡ぎだされた数々で、高僧のことばではありますが、身構えずとも心に入ってきます。









