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小橋川 詠子

小橋川 詠子

通信業界でグローバル営業を担当後、フランスへ移住。
通信業界でグローバル営業を担当後、フランスへ移住。

現在パリのビジネススクールでマーケティング修士号を取得中。グローバルな事業展開を探求している。

過去のFresh EYEコンテンツは下記から読むことができます。
2023年4月からはこちら

フランスの抹茶ブームの火付け役となったのが「抹茶ラテ」だ。特にパリを中心とした若年層向けの次世代型カフェが筆頭となり、抹茶が“新しいラテ文化”の一つとして広がってきた印象が強い。今回、Paris Café Festivalを視察した中で見えてきたのは、フランスのカフェそのものが変化し始めているという点だった。

コーヒー以外が主流に?今フランスのカフェ業界で起こっていること


フランスの抹茶ブームの火付け役となったのが「抹茶ラテ」だ。特にパリを中心とした若年層向けの次世代型カフェが筆頭となり、抹茶が“新しいラテ文化”の一つとして広がってきた印象が強い。今回、Paris Café Festivalを視察した中で見えてきたのは、フランスのカフェそのものが変化し始めているという点だった。

— Cafe Festival の様子:プロからコーヒー愛好家まで集う—

抹茶ラテだけではない。多様化するラテ飲料

会場では、いわゆる“〇〇ラテ”の存在感が非常に強かった。抹茶、ウベ、チャイ、チョコレートなど、「コーヒー以外」を主役にしたラテが増えており、カフェオーナーからも “Replace Coffee(コーヒーの代替)” という言葉を頻繁に耳にした。背景には、カフェインの過剰摂取への意識の高まりから、「カフェインとの付き合い方」を見直す消費者意識の変化があるようだ。実際にカフェイン含有量を質問する来場者もいた。

同時に印象的だったのが、ラテそのものの変化だ。従来の「コーヒー+ミルク」という形ではなく、ミルク自体を楽しむようなラテが増えている。使用されるミルクも、アーモンド、オーツ、ココナッツ、ピスタチオなど非常に多様化しており、ラテは“コーヒー飲料”というより、“カスタマイズ可能なミルクベース体験”へ変化しているようにも見えた。

— 様々な種類のミルク。抹茶やウベなど、ラテにする素材によっておすすめが異なるそう。—

さらに興味深いのは、味以外の要素の重要性だ。例えばウベは、従来ならフランス語で “l’igname violet(紫ヤム芋)” と説明されていたものが、あえて現地名のまま「Ube」として打ち出されている。また、抹茶を客前で点てる動作をパフォーマンスとして見せるカフェも増えていた。そこでは、飲み物そのものだけでなく、「異文化」や「習慣」を体験すること自体が価値になっている。

— 会場で抹茶を点てて抹茶ラテを提供している —

— Ube Latte 鮮やかな色味と優しい甘さが特徴 —

"インスタ映え"は必須要件

加えて、見た目の重要性も無視できない。ラテアートやベリー系の鮮やかな色味のシロップ、トッピングなど、“写真を撮りたくなること”が前提として設計されている。あるカフェオーナーは、「ほうじ茶ラテは味はとても良いが、色味が地味で見せ方が課題だ」と話していた。見た目が良くないと土俵に乗れない、という感覚であった。

次世代のカフェに求められるもの

フランスの顧客はカフェに対し、味だけを求めるのではない。彼らは、体を労っている「気分」や普段と違った飲み物を飲む「特別感」を重視しているのかもしれない。

フランスの次世代型カフェでは、「何を飲むか」だけでなく、「どんな体験を共有できるか」が、新たな差別化要素になりそうだ。

■出展

https://www.pariscafefestival.com/

https://www.marieclaire.fr/cuisine/healthy-latte-15-idees-pour-remplacer-le-cafe,1463510.asp

https://gluttodigest.com/superfood-lattes-golden-moon-milk/

https://www.sirhafood.com/en/rise-neo-cafes-lasting-transformation-french-coffee-culture?utm_source=chatgpt.com

コーヒー以外が主流に?今フランスのカフェ業界で起こっていること


フランスの抹茶ブームの火付け役となったのが「抹茶ラテ」だ。特にパリを中心とした若年層向けの次世代型カフェが筆頭となり、抹茶が“新しいラテ文化”の一つとして広がってきた印象が強い。今回、Paris Café Festivalを視察した中で見えてきたのは、フランスのカフェそのものが変化し始めているという点だった。

— Cafe Festival の様子:プロからコーヒー愛好家まで集う—

抹茶ラテだけではない。多様化するラテ飲料

会場では、いわゆる“〇〇ラテ”の存在感が非常に強かった。抹茶、ウベ、チャイ、チョコレートなど、「コーヒー以外」を主役にしたラテが増えており、カフェオーナーからも “Replace Coffee(コーヒーの代替)” という言葉を頻繁に耳にした。背景には、カフェインの過剰摂取への意識の高まりから、「カフェインとの付き合い方」を見直す消費者意識の変化があるようだ。実際にカフェイン含有量を質問する来場者もいた。

同時に印象的だったのが、ラテそのものの変化だ。従来の「コーヒー+ミルク」という形ではなく、ミルク自体を楽しむようなラテが増えている。使用されるミルクも、アーモンド、オーツ、ココナッツ、ピスタチオなど非常に多様化しており、ラテは“コーヒー飲料”というより、“カスタマイズ可能なミルクベース体験”へ変化しているようにも見えた。

— 様々な種類のミルク。抹茶やウベなど、ラテにする素材によっておすすめが異なるそう。—

さらに興味深いのは、味以外の要素の重要性だ。例えばウベは、従来ならフランス語で “l’igname violet(紫ヤム芋)” と説明されていたものが、あえて現地名のまま「Ube」として打ち出されている。また、抹茶を客前で点てる動作をパフォーマンスとして見せるカフェも増えていた。そこでは、飲み物そのものだけでなく、「異文化」や「習慣」を体験すること自体が価値になっている。

— 会場で抹茶を点てて抹茶ラテを提供している —

— Ube Latte 鮮やかな色味と優しい甘さが特徴 —

"インスタ映え"は必須要件

加えて、見た目の重要性も無視できない。ラテアートやベリー系の鮮やかな色味のシロップ、トッピングなど、“写真を撮りたくなること”が前提として設計されている。あるカフェオーナーは、「ほうじ茶ラテは味はとても良いが、色味が地味で見せ方が課題だ」と話していた。見た目が良くないと土俵に乗れない、という感覚であった。

次世代のカフェに求められるもの

フランスの顧客はカフェに対し、味だけを求めるのではない。彼らは、体を労っている「気分」や普段と違った飲み物を飲む「特別感」を重視しているのかもしれない。

フランスの次世代型カフェでは、「何を飲むか」だけでなく、「どんな体験を共有できるか」が、新たな差別化要素になりそうだ。

■出展

https://www.pariscafefestival.com/

https://www.marieclaire.fr/cuisine/healthy-latte-15-idees-pour-remplacer-le-cafe,1463510.asp

https://gluttodigest.com/superfood-lattes-golden-moon-milk/

https://www.sirhafood.com/en/rise-neo-cafes-lasting-transformation-french-coffee-culture?utm_source=chatgpt.com

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