第1回「広告業界の未来のために。若者への求心力が必要」

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はじめまして、マスメディアンの小林と申します。今回から「若者にとって魅力のある広告業界」というお題でコラムを連載させていただきます。

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まず簡単に自己紹介をさせてください。大学卒業後にマーケティング・クリエイティブ領域の人材会社・マスメディアンに入社し、その後にグループ会社の出版社・宣伝会議の書籍（主に年鑑）の編集を務めます。その後、2020年よりマスメディアンが提供する学生向け就活応援サービス「マスナビ」のコンテンツ担当として、就活生の業界・職種研究のサポートをしています。

ほかにも就活関連本シリーズ「マスナビBOOKS」（宣伝会議刊）の編集担当、業界団体と連携した学生向けイベントの企画・運営、新人コピーライターの奮闘マンガ「ゾワワの神様」の立ち上げと、「広告業界の魅力発信」のためにさまざまなコンテンツを企画・制作しています。

少子化で若者の獲得競争が激化

月刊誌『JAAA REPORTS 2023年6月号』でも警鐘を鳴らしましたが、学生の就職先の志望業界として広告業界の人気が落ちてきています。詳細はレポートを読んでいただきたいのですが、人気業界ランキングを見ると40業界中で「広告・芸能」は、近年12位（23年卒）、16位（22年卒）、9位（21年卒）、13位（20年卒）と中位に甘んじています。なお24年卒は5位と大幅なランクアップをしています。しかしこれは「芸能」による影響と見ています。実際に「大学生就職企業ランキング（文系総合）」にて「ソニーミュージックグループ（9位）」「ポニーキャニオン（19位）」「エイベックス（100位）」が含まれていることからもわかります（同調査によると博報堂は40位、電通は100位圏外）。

「人が資本の広告業界。優秀な人材が集まる求心力がなくなれば業界の未来はない」。こういった危機感を広告各社に所属する読者の皆さんは持っていると思います。さらに18歳人口が2022年には112万人（大学入学者数は64万人）でしたが、急速な人口減少に伴い2040年には82万人（大学入学者数は51万人）に落ち込む予想もあります。優秀な学生を各業界が取り合っている最近の状況がより一層激化します。

若者に広告業界をどのようにアピールすべきか。普段わたしたちマスナビが意識している訴求ポイントや学生からの生の声を、連載コラムを通してお伝えしていきます。広告業界が一丸となって対応し、魅力のある業界として求心力を高めていき、多くの優秀な学生を受け入れていきたいです。