「広告会社にサステナビリティは関係あるの?」「環境問題に広告は何ができるの?」 企業のサステナビリティを推進する立場として、このような問いを耳にすることもあります。
「広告会社にサステナビリティは関係あるの?」「環境問題に広告は何ができるの?」
企業のサステナビリティを推進する立場として、このような問いを耳にすることもあります。一見、直接的な関わりが見えにくいテーマかもしれません。しかし、夏の異常な暑さや脱炭素への潮流など、気候変動が確実に生活やビジネスへ影響し始めていることは、誰もが肌で感じているのではないでしょうか。
先日(2025年12月)、JAAAからも「業界連携による脱炭素算定ツールの開発推進」が発表されたように、環境対応は業界全体の急務となっています。なぜ今、我々が取り組む必要があるのか、そして何を目指すべきなのか。これからの未来のビジネスを考える上で、ヒントとなる本をご紹介します。
いまこそ、本物のサステナビリティ経営の話をしよう

この本は、単に社会によいことをするのではなく、企業の存続や成長のために「儲かるビジネスとしてのサステナビリティ」(本物のサステナビリティ)に向き合う必然性を説いている一冊です。重要なポイントは、「サステナビリティ=事業(経営)戦略」であること。「なぜ我々(自社)が取り組むのか」という理由を定義し、長期視点で環境課題と経済利益を両立させることこそが、これからの企業の勝ち筋であることを説いています。
2025年は、トランプ大統領の再選によって、DE&IやESGに関する取り組みが揺らぎました。しかしながら、気候変動の深刻化に伴い、生活者や投資家などのステークホルダーが企業に寄せる要請の強さは変わっていません。
生活者やクライアントと共に未来を創る私たちにとって、これからのビジネスを考える上でサステナビリティの視点が武器になるはずです。本書では、豊富な企業事例だけでなく、サステナビリティ経営を進める上でのフレームワークや脱炭素の次のテーマにも触れられています。サステナビリティやESGをめぐる議論は、日々のニュースに右往左往しがちです。しかし、一時の情報に惑わされず、ビジネスを通じて何ができるか、その本質を考え続け、これからの変化を前向きな「機会」として捉えていきたいと感じました。
ADAPTATION アダプテーション 適応 気候危機をサバイバルするための100の戦略

気候変動対策には、再生可能エネルギーなどで脱炭素を推進する「緩和」と、すでに変わり始めた気候にどう対応するかという「適応」の視点があります。気候変動に対し、広告やマーケティングができることは何かと考えた時、それはまさに「適応」の領域ではないでしょうか。
この本には、防災やインフラといったハード面だけでなく、酷暑下のファッション、食文化の変化、水害に強い住まいなど、生活者の暮らしがどう変わるかが具体的に描かれています。10年後、20年後、地球の変化に伴いライフスタイルも変化します。その未来に適応した生活や、新しいビジネス市場をどう創るかを考えるヒントが満載です。







