広告業界に入った当初、周囲から「どんな仕事をしているの?」と聞かれることがあり、その際私は「いわゆるYouTubeで流れるCMみたいなものを、ターゲットなどに合わせて配信しているよ」と噛み砕いて答えていました。
ほとんどの人にとって広告って意味がないけどそれでいい
広告業界に入った当初、周囲から「どんな仕事をしているの?」と聞かれることがあり、その際私は「いわゆるYouTubeで流れるCMみたいなものを、ターゲットなどに合わせて配信しているよ」と噛み砕いて答えていました。
そうするとたいてい、「あぁ、広告ね。あれって本当に意味あるの?((あれ見て何か買ったことないけど)」という答えが大半でした。確かに人によって広告とは「うざい」ものです。コンテンツに集中したいときに視界に紛れ込んでくる邪魔な存在です。当時の私は「意味あるの?」という問いに対して「意味はあるよ」程度しか答えられませんでした。
しかし3年間アカウントプランナーとして働く中で配信した広告の“結果“や“数字“から、私は「広告って意味があるの?」という問いに対して「広告はほとんどの人にとって意味がないかもしれない。でもほんの一握りの人にとっては影響があるし意味もある。」と自分なりに解釈しました。
配信した広告に対して、興味をもって何かしらのアクションをしてくれる人の割合は数千〜数万分の1というレベルです。正直どんなにイケている広告でもそこまで数字は変わりません。つまりほとんどの人にとって広告は意味がありません。ですが、そのわずかな人にとっては有益な情報であり意味があるものこそ、広告なのだと思います。
そして私が担うのは、そのほんの一握りの人をどれだけ増やせるか微調整し続ける職人のような仕事だと思っています。そのために、日々アップデートされる情報をキャッチアップし、新たな媒体やターゲティング手法、伝え方を磨き続けています。
見た人すべてを幸せにする、見た人全員に影響を与えることは正直難しいですし、どんなに努力しても大半の人にとって意味がないものかもしれませんが、広告に意味を感じてくれるほんの一握りの人を、徐々に拡大すべく今後も地道に精進しようと思います。