統合プランニングセンター
統合メディアプランニング室
広告業界や広告、コミュニケーションについてJAAA 会員社の若手はどう感じているのか?
月イチ更新でお届けします!
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統合プランニングセンター
統合メディアプランニング室
ビークル、それは乗り物や伝達手段を意味する言葉である。
私たちは、企業・商品・サービスが「伝えたいこと」をビークル(メディア)に乗せて生活者まで運ぶことを仕事にしている。
往々にして、伝えたいことを乗せたはずの乗り物は私たちの元に戻ってこないこともあれば、全くもって異なる行先に到着あるいは脱線してしまうことがある。
そんな歯がゆい事態をひとつでも減らすためには、「言葉を鍛える」ことが必要だと私は考えている。
コミュニケーションは思いや感情が相手に伝わって初めて成立する。
自分はよく、あの時こう発言すればよかったな、こういう書きぶりで企画書を作成すればよかったなと後悔することが多い。
だからこそ適切な言葉を選択し、伝わる先を意識する。
適切な言葉選びをするためには、相応の知識がなくてはならないし、社内やクライアント、生活者の観察を怠ってはいけない。
送り手の叶えたいこと、受け手の求めていることの照準を言葉でもって合わせていく。
ピンと張った糸のようにまっすぐ伝わる言葉選びの修練を繰り返すこと、それが私の考える「言葉を鍛える」ことである。
現在、メディアプランニングの部署に所属している。
主な業務としては、広告目的に沿ったメディア方針の策定やターゲットとのタッチポイント分析、メディア間の予算配分算出などメディアの意義を生み出していく業務を行っている。
コミュニケーションを成立させるには、メディア方針・タッチポイント分析・予算配分・出稿タイミング等の要素を無機質に並べただけではもちろん不完全で、さらにそれらをつなぎ合わせていく作業が必要になる。
その節々で、鍛えた言葉は大きな役割を果たし、伝わる企画書やプレゼンになる。
そして、生活者に届くコミュニケーションになる。
言葉を鍛えるということは、何も仕事に限った話ではない。
今日あった出来事を家族に話すとき、友人と思い出話をするとき、自分を見つめなおすときなど、そのときそのときにもっともらしい言葉選びができればいつもとは違った受け手の表情が見えるかもしれない。
言葉を鍛えるということは生きていく中でおしなべて大切なことと言えることかもしれないが、コミュニケーション領域で働く者としてあえて述べさせてもらった。
オフラインやオンライン問わずメディアを横断した広告展開が主流となっている中で、複雑に張り巡らされた意図を一本の糸にしていく作業を絶えず行っていく。
そして、自信をもって「伝えたいこと」を目的地まで届けることのできる人になりたい。
そのために私は言葉を鍛え続ける。