これまで生活者のテレビを始めとしたメディア接触行動と若年層・シニア層の情報・メディア関与について連載を続けてきました。
JAAA REPORTSでは、日本広告業協会(Japan Advertising Agencies Association)からの情報を発信しています。広告ビジネスに関する最新動向やトピックス、協会の多岐にわたる事業活動などをお届けします。

節約志向で、消費に慎重——そんな従来のシニア像は、いま大きく変化してきています。特に60代前半は、可処分“時間”と“所得・貯蓄”を兼ね備え、デジタルメディアやサービスを積極的に活用する「スマートライフ」層へと進化しています。

電子書籍を買う機会が増えた。クリックひとつで購入でき、スマホで読めるので荷物にならない。本屋に行く楽しみは捨てがたいので、時間があれば足を運ぶようにしているが、やはり便利さを選びがちだ。これも、時代の変化なのだろう。

本連載も6回目を迎えた。前回は、AI活用が一部の先進層にとどまり、組織全体に広がらない課題について論じた。そして、壁を越えるための武器として、社内の従業員を「顧客」とみなし、その心を動かすインナーマーケティングの重要性を論じた。