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戦略広報部
広告に効く『ファクトフルネス』──事実を味方につける思考法「ファクトフルネス」という言葉は、著者ハンス・ロスリングによる造語です。
広告に効く『ファクトフルネス』──事実を味方につける思考法
「ファクトフルネス」という言葉は、著者ハンス・ロスリングによる造語です。本書は、人々が本能に基づく思い込みから、事実とは異なる世界の見方をしてしまうことを指摘し、「事実(ファクト)に基づいた正しいものの見方」を身につける重要性を説いています。
・人々は世界の現状を過度に悲観的に捉えがちで、「貧困」「健康」「教育」などの分野で実際より悪いイメージを持っている。
・ロスリングは、統計データを使って「世界は思っているより良くなっている」という事実を示す。
本書の中で、もっとも関心を持ったのは、体系化された「10の本能」です。
ネガティブ本能、恐怖本能、パターン化本能など、これらの本能は無意識に働き、事実を歪めてしまいます。冒頭の13問のクイズは、こうした凝り固まった認識を正し、全問正解することが極めて困難であることからも、私たちがどれほど誤った世界観を抱いているのかを突きつけます。
本書は、10の本能を抑える方法についても触れ、思い込みを疑い、ファクトに基づいて考える思考法を提示しています。これは、単なる統計の本ではなく、データリテラシーの入門書であり、思い込みに抗うための実務書といえます。
私たちにとって、「事実を基盤に考える姿勢」を身につけることが、いかに重要であるかを理解することができます。思い込みを排除し、データに裏付けられた視点を持つことで、より創造的で効果的なコミュニケーションが可能になります。過去の常識や経験に基づく思い込みに気づき、最新の事実を冷静に把握し情報をアップデートすることは、とても重要で、身に着けておくべき基本的かつ大事なスキルともいえます。








