ひと・こと
July 1, 2026
移動を価値に変える「推し旅」
近年、消費行動は「モノ」から「体験」へとシフトし、その核として“推し活”の広がりが注目されています。また、広告業界においてもIP戦略を軸に、コンテンツ価値を起点とした取り組みが広がっています。JR東海と当社が推進している「推し旅」(年間100件以上のコンテンツ/コラボ企画を展開)も、こうした流れの中で支持をいただいていますが、その出発点はコロナ禍によるビジネス需要の減少という現実的な課題への対応でした。
新幹線の新たな利用動機を模索する中で、IPと連動し“移動そのものを目的化する”発想が生まれました。特定のアーティスト、アニメ、ゲームなどと組み合わせることで、ファンにとっての価値ある体験が創出され、需要の広がりにつながっています。ここでは、IPの持つ力とリアルな移動体験の掛け合わせが重要な役割を果たしています。
交通インフラを背景に持つ当社だからこそ実現できる側面はありますが、課題起点で発想し、異なるアセットを組み合わせて新しい体験を設計する考え方自体は、多くの場面で応用可能ではないかと考えます。JAAA会員の皆様とともに、こうした視点を共有しながら、広告の可能性をさらに広げていければ幸いです。
理事
佐藤 一哉
(JR東海エージェンシー)